Last Updated on 2021年2月9日 by moda
20世紀ファッション史に燦然と輝くブランド、SAINT LAURENT(サンローラン)
「モードの帝王」と呼ばれるイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)によるフランスを代表するブランドです。
ディオールやシャネルとともに今日のファッションの土台を築いたパイオニアで、その人生は数々の映画作品でも描かれています。
今回は、SAINT LAURENT(サンローラン)の魅力についてお届けします。
目次
- 歴史について
- 特徴について
- オススメのアイテム
1.SAINT LAURENT(サンローラン)の歴史について
非凡な才能は、17歳の時に応募したIWS主催デザインコンクールにおいて、世に知らしめることになります。
発表したカクテルドレスは、ドレス部門で最優秀賞を受賞し、VOGUEのディレクター、ミッシェルの目に留まります。
彼は無名の若い少年のポートフォリオに驚き、クリスチャン・ディオールを紹介しました。
ちなみに、この時のドレスを縫製したのがジバンシィ、毛皮部門の受賞者はシャネルのカール・ラガーフェルドであり、
同時代の素晴らしいデザイナー達と切磋琢磨していたことが伺えます。
ディオールは、イヴの才能に惚れ込み、ディオールの後継者として彼を育てます。
しかし、イヴがディオールに迎え入れられてからわずか3年、クリスチャン・ディオールが急逝してしまいます。
カリスマ的デザイナーを失い窮地に立ったディオールを救うべく、1958年若干21歳という若さで
クリスチャン・ディオールという巨大メゾンの主任デザイナーに就任することになったのです。
順風満帆なキャリアを築くかに思われたイヴですが、アルジェリア独立戦争の影響を受け、
自身もフランス軍に徴収されディオールからの離脱を余儀なくされます。
軍隊内ではいじめの影響により精神を病むこととなり、この後の薬物依存や鬱の原因となったと後に語っています。
病状が回復してきた1961年、恋人のピエール・ベルジェと自身のメゾン「イヴ・サンローラン(YSL)」を立ち上げました。
ここからイヴは一気に20世紀を代表する世界的デザイナーへと駆け上がっていきます。
ファッション界に数々の功績を残したイヴは、2002年のパリコレクションを最後にデザイナーを引退し、
その後はモロッコのマラケシュで晩年を過ごしました。
2012年、エディ・スリマンがイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任し、
ブランド名を「SAINT LAURENT(サンローラン)」に改名し、ブランド全体の改革を行いました。
「YSL」のロゴも撤廃し、広告キャンペーンの見直しを次々に敢行したことで当初ハレーションはあったものの、
結果的にエディの改革プロジェクトは売上大幅アップや、ブランドイメージの更なる上昇など、非常に大きな貢献となりました。
2.SAINT LAURENT(サンローラン)の特徴について
「Yves SaintLaurent(イヴ・サンローラン)」と「SAINT LAURENT(サンローラン)」の違いについて
疑問を抱いていた方もいらっしゃることでしょう。
先述のように、「SAINT LAURENT」は2012年にクリエイティブ・ディレクターに就任した
エディ・スリマンによって、レディース・メンズのアパレルラインとしてリブランディングされました。
「SAINT LAURENT」に改称されてからは、モードの中にロックテイストを取り入れて
クールさを際立たせており、コーディネートにピリッとしたアクセントをきかせたい方におすすめで す。
なお、「Yves SaintLaurent(イヴ・サンローラン)」の名称は、現在「Yves Saint Laurent Beaute(イヴ・サンローラン・ボーテ)」
というコスメ・香水ラインのブランドとして、引き続きおなじみの「YSL」のロゴが使用されています。
3.SAINT LAURENT(サンローラン)のオススメアイテムについて
SAINT LAURENT(サンローラン)の美しいヒールのシルエットは思わず目を奪われます。
女性の足を美しく見せるピンヒールとポインテッドトゥ、スムースレザーの質感はどれも洗練された印象を与えます。
クラシックな形を守りながらもクールさを漂わせたエレガンスなデザインは、イヴ・サンローランのイズムを継承しています。
メンズのドレスシューズは、クラシカルなレースアップデザインにスタッズをあしらい、クールに仕上げています。
スタッズでもハードになりすぎず上品な印象を残すのは、ブラックレザーの上質な光沢感とスマートなシルエットによるものといえます。
大人の男性の風格や色気を感じさせる一足です。
SAINT LAURENT(サンローラン)で今注目を集めているのが、サイドにブランド名の刺繍をあしらったスニーカー、「COURT CLASSIC」。
経年加工やクラッシュ加工を施したこなれた風合いが人気の秘訣です。カジュアルなスタイルにさりげなく取り入れても、きっと一目置かれることでしょう。
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